ジオゲームズ|教材の紹介

『学力喪失 認知科学による回復への道筋』今井むつみ|本の紹介

以前、今井むつみさんの『学力喪失 認知科学による回復への道筋』という本を紹介しました。この本では、子どもたちが本来もっている「学ぶ力」を回復する方法として、プレイフル・ラーニング(=遊びを通じて学ぶ)が紹介されています。とても興味深い内容でしたが、正直なところ「実際に遊びながら学べる教材をもっと具体的に知りたい」と感じました。

そこで今回は、プレイフル・ラーニングを実践できる教材として、私自身が授業で使用している「ジオゲームズ」のボードゲームをご紹介します。

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ジオゲームズとは

「幾何学」「色彩」「感覚」「学び」をコンセプトに、知育要素を取り入れたボードゲームブランドです。子どもから大人まで、家族や仲間と一緒に楽しめるのが特徴です。ルールはシンプルで短時間でも遊べる一方、論理的思考力や発想力を自然と使う設計になっており、遊びを通して学びが深まることを目指しています。

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さまざまな形の建築材料を使って塔を作り、どこまで高く積み上げられるかを競うゲームです。即興的な発想力や立体的なバランス感覚が試されます。

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図形が描かれたカードの中から、お題の図形と最も面積が近いものを選ぶゲームです。計算で考えるか、直感で挑むかという駆け引きが楽しめます。

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ホッキョクグマやアザラシのコマを、溶けていく氷の上で動かしながら最後まで生き残ることを目指すゲームです。シンプルで親しみやすい見た目です。

2つのサイコロを振り、出た色の組み合わせに合うカードを出していくフランス生まれのカードゲームです。手軽に遊びながら、色彩感覚や判断力を養えます。

色付きの透明なタイルを重ね、お題どおりの色を作るゲームです。遊びながら色の仕組みを理解できる、ジオゲームズらしい一作です。

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新聞そのものがフィールドになるユニークなゲームです。「大きい数」「近い地名」などのお題に合う記事を探します。時には「なぜ?と思うこと」や「腹が立つこと」といった勝ち負けのないお題が出され、自然と議論が生まれる点も興味深いです。

おすすめポイント

・遊びと学びの絶妙なバランス
知育をうたった教材でありながら、「勉強している」という意識を持たずに夢中になって遊べる点は、プレイフル・ラーニングの教材として非常に優れていると感じました。勝とうとすると自然と頭を使うのですが、じっくり考える論理的なアプローチだけでなく、優れた直感でも勝てるゲームバランスが魅力です。この「直感」が論理的思考と同じくらい重要であることは、今井むつみさんの著書の中でも触れられています。

・デザインがシンプルで美しい
「ジオゲームズ」のボードゲームは、見た目がとてもかわいらしく、それでいてごちゃごちゃしていません。子どもだけでなく、大人も思わず手に取りたくなるデザインです。またデザインがシンプルな分、説明書通りの遊び方に限らず、ルールをアレンジしたり、オリジナルの遊び方を考えたりしやすいのもポイントです。お子さんの年齢や興味に合わせて、柔軟に遊び方を変えられます。

実際に授業で使ったボードゲーム

ここからは、私が実際に購入し、授業で使用した「九九ジャン」と「ディノミュージアム」について、アレンジした遊び方も含めてご紹介します。

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九九ジャンは、掛け算と麻雀の要素を組み合わせたボードゲームです。同じ段に含まれる九九の数字を集めるという分かりやすいルールで、対象年齢は6歳以上です。楽しみながら掛け算を学べる点が大きな特徴で、カードのデザインがシンプルなため、お子さんの理解度に合わせて遊び方を工夫しやすいのも魅力です。

【アレンジした遊び方】
生徒さんが九九を覚えたばかりだったため、麻雀的な駆け引きの要素は少し難しいと感じました。そこで、次のようにアレンジしました。

① すべてのカードを数字が見える状態で、場にバラバラに並べます。
② 私が「3の段!」と指定し、生徒さんが「3・6・9・12・15・18・21・24・27」を集めて順に並べます。
③ 次に「6の段!」と指定し、「6・12・18・24」を残して他のカードを場に戻し、「30・36・42・48・54」を新たに集めます。

この遊び方により、九九の定着を促すだけでなく、複数の段に共通して登場する数字があることにも気づきやすくなります。
大人には簡単に感じられるかもしれませんが、九九を覚えたてのお子さんにとっては、ゲーム感覚で楽しめるちょうどよい難易度でした。


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ディノミュージアムは、プレイヤーが博物館の館長となり、恐竜展を開催するゲームです。「恐竜カード」には41体もの恐竜が描かれており、分類・時代・食性などの情報が記載されています。「テーマカード」には「10t以上」「名前が地名に由来する」などの展示テーマが書かれており、テーマに合う恐竜カードを3枚集めると展覧会を開催できます。情報を整理し、分類して考える力が自然と身につくゲームです。

【アレンジした遊び方】
生徒さんがもともと恐竜好きだったため、ゲーム後に内容を深掘りする形で遊びました。

①まずは説明書通りにゲームを進めます。
② ゲーム終了後、開催した展覧会を振り返り、テーマに当てはまる恐竜カードを、ゲーム中に使用した3枚に限らずすべて集めます。
③ 集めたカードを場に並べ、気づいた共通点や特徴について話し合います。例えば「植物食」の恐竜は22体いますが、すべて並べてみると、食べ物を消化するための長い首や大きなお腹が共通の特徴であることがよく分かります。

カードを見比べることで特徴が視覚的に捉えやすくなり、観察や議論が自然と深まります。勝ち負けにとらわれず、じっくり考える学びにつながる遊び方でした。



以上、「ジオゲームズ」のご紹介でした。授業で使用したボードゲームはいずれも楽しく学べるものばかりでした。今後も他のゲームを取り入れてみたいと考えています。遊びながら学べる教材を探している方は、ぜひ一度手に取ってみてください。→「ジオゲームズ」シリーズ公式サイト